2024/9/21 再入荷しました。コスト増加のため、価格改定しております。
ブラジルでソロ・ピアノ奏者として注目を集めるエルクリス・ゴメスの新作はシキーニャ集。ヴァネッサ・モレーノ(vo)、ロドリゴ・イ・カストロ(flute)ゲスト参加。
エルメート的手法のフリー・ジャズ即興を持ち味とするグループ、アマナジェーで活動したのち、ブラジル北東部音楽のリズムを取り込んだ弾む奏法を随所に散りばめ、ソロ・ピアノのコンテンポラリーかつ革命的な表現を確立したソロ作「Pianismo」を発表。文学博士マルセロ・タピアの歌伴もこなす近年注目のピアノ奏者エルクリス・ゴメスが、ソロ名義としては二枚目となる作品を発表。昨年生誕170年を数えた女流音楽家シキーニャ・ゴンザーガが遺した150年ほど前の楽曲群。同年代のエルネスト・ナザレーと並んで、クラシック音楽からブラジルの室内楽 - ショーロの黄金時代を確立するに至り、数多のサロン・ミュージックを書き上げたこのシキーニャの楽曲を、現代ブラジル音楽で注目を集めるピアノ奏者が新たに解釈。後年もっとも録音されたという"Gaúcho"で始まり、現代サンパウロのジャズ/ショーロ界で活躍するロドリゴ・イ・カストロ(flute)とのピアノ&フルート・デュオで軽やかに体現した"Querida por Todos"や"Atraente"、vo&bのデュオ作で話題を呼ぶヴァネッサ・モレーノが客演で唄う"Machuca!..."など、厳かで流麗なクラシカルのムードと、ワルツやポルカで弾むリズムの賑わいを共存させた素晴らしい編曲術。エルクリス、ヴァネッサ、ロドリゴのトリオ編成で挑むフォホーの"Não se impressione"の鮮やかさと言ったら。ヴァネッサの歌声から宥めるように優しさが滲む"Santa"や、雨だれのような静けさを思わせる"Cananéa"、シキーニャの肉声と同期してゆく"Argentina"から後半にかけてのドラマティックな展開まで。ヤマハのCFXグランド・コンサートを用い、原音に忠実なレコーディングが為されています。