ミルトン・ナシメントのラスト・ツアーのベース奏者に抜擢され、アントニオ・ロウレイロや目下来日中のダニ・グルジェルのベース奏者/共演者として複数回の来日経験も持つ、ミナス・ジェライス育ちのフレデリコ・エリオドロ。ミナスのS.S.W.アフォンシーニョの息子でもあります。昨年ランブリング社からリリースされた企画盤7インチ・シングルのB面"Coffee Place"で見られる80'sテイストのブギーの路線と近しく、シンセ・ベースを用いたレトロスペクティブでメランコリックなエレポップ。幻惑のメロディーはミナス音楽、街角クラブそのものの煌めきを持ちます。前作「Acordar」をリリースした後の2016年よりカート・ローゼンウィンケル(g)の「Caipi」プロジェクトに参加、その傍らで制作が進められた本作にも参加する「Caipi」同僚のペドロ・マルティンス(g)や米国ジャズの新しい世代の面々、クリス・フィッシュマン(p)、アーロン・パークス(p)、ルイス・コール(drs)、ブラジルではダニ・グルジェルの夫でスタジオ運営も手掛けるチアゴ・ハベーロ(drs) やアントニオ・ロウレイロ(drs)、フェリーピ・コンチネンチーノ(drs)、フレッヂ・セウヴァ(sound design) らも参加。当時居住していたベロ・オリゾンチを拠点に、歳月を掛けてロジカルに制作したデモを発展、サウンド・データを織り重ねることで制作された繊細でイマジネイティヴなアルバム。