カルロス・アギーレ・グルーポ三部作「Crema(白)」「Rojo(赤)」「Violeta(紫)」の中でも異色を放つ一枚。全編をスキャット入りのインスト、ドラマティックで美しい展開を見せる長尺曲で貫いた名作が遂に国内盤でアナログLPレコードに!!
■ライナーノーツ:吉本宏(bar buenos aires)
■日本語訳:西村秀人・谷本雅世(PaPiTaMuSiCa)
■国内盤LP(東洋化成プレス)
■シングルスリーヴ(380gsm用紙/リバースボート印刷/型抜き加工)
インドの弦楽器の音色から始まる冒頭"Invierno"から、複合拍子で奏でられるマンドリンの旋律とユニゾンしてゆく女性シンガー、ホルヘリーナのスキャットの美しさが印象的なオーラスの"
Maripossa leve"まで、パラナ河を体現するように流麗で包み込むような愛に満ち溢れたハーモニー、まるで一つの幻想的な絵巻物のようなアルバムで、当社では輸入盤CDを本当に沢山販売させて頂いておりました。押しも押されもせぬコンテンポラリー・フォルクローレ/川沿い音楽の名盤が遂にアナログ化。
*輸入CDを取り扱い始めた当初のレビューを再掲します。
「コンテンポラリーなフォルクローレでは共演デュオ作を発表しているホルヘ・ファンデルモーレと並び、アカ・セカ・トリオのフアン・キンテーロら若手ミュージシャンからの尊敬を最も集めているカルロス・アギーレ。透明感がありつつもパンパの大草原を思わせるスケール感を描ききるピアノ奏者/ギター奏者/コンポーザー。インストゥルメンタルで詩的風景を見せることのできる数少ないアーチストのひとりです。静けさの中に沸く泉のごとき名アルバムの誕生。ウッドベースやパーカッションとのセッションの中、自然に発せられたかのようなスキャットがまた胸を打ちます。紫をテーマに眼と宇宙を細工したハンドメイド調ブックレットも手が込んでます。」