リオ・オリンピックの閉会式に出演した尺八奏者シェン・ヒベイロ最新作は28年に渡るキャリアを総括した一枚
"Dindi"や"Samba de Verão"、"Manha de Carnaval"といったブラジリアン・クラシックスを尺八で。'92年にヒルトン・ホテル東京、Xポイント・ライヴハウスで行われたライヴではシンセサイザーでヴィブラフォンの音を模したフュージョニックなサウンド。そして'09年サンパウロで行われたライヴはジャズ・クアルテートの編成で、"野球拳"からガーシュインの"Summer Time"へ。この時の演奏で後にダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートで来日するシヂエル・ヴィエイラ(b) が参加。そして、2020年の来日公演に近い西陽子(琴)、田嶌道生(g)、栗山豊二(per)という編成で、童謡"紅葉”のメロディと思わせつつ演奏されるバーデン・パウエル"Canto de Xangô"、琴のアルペジオが鮮やかなミルトン・ナシメント"Travessia"を演奏。ラストはラエルシオ・ヂ・フレイタス(p)とのデュオで自作曲を。マスタリングはオノ・セイゲンのサイデラ・マスタリングにて敢行。