アジムスと共演した70's のサンバ・ソウル期、そして米国へ渡りレオン・ウエアらR&B界の重鎮と共作、さらなるメロウ・イズムを注入されてブラジルに戻ってきたマルコス・ヴァーリ。本人の80歳を祝うかのように、マルコスをはじめ、詩作の兄弟パウロ・セルジオ、カシンやリニケール、DJマーキーに取材、綿密にブックレット製作も施されたスペシャルな限定盤がブラジルでリイシュー、入荷しました!
クラブDJの間でも人気の高いディスコ・ブギーA-1"Estrelar"で「走ろう、汗をかこう」と喚起しているように、この時期のマルコス・ヴァーリはボディ・エクササイズを促すTV番組のテーマを担当していました。他にもA-4"Para Os Filhos de Abraão"や、B-3"Dia D"、アメリカナイズされたメロウ・ファンクは、リンコルン・オリヴェッチのホーン・アレンジとマルコスのep、そしてファルセットと女性コーラスの入り混じるスウィートなメロディで、華々しく煌びやかな時代観を映し出しています。スロウでセンチメントなバラッド、ないしはダンス・ナンバー群 - A-2"Fogo do Sol"や、A-5"Naturalmente"、B-1"Tapa No Real"、B-4"Mais Que Amor、"サマー・サンバ"として知られるA-3 "Samba de Verão"(1963)、マウリシオ・アインホルンのブルースハープをフィーチャーしたB-5"Viola Enluarada"(1968)の当時の時代の空気にアジャストした再演、とバランスよく配された、シティ・ポップ再燃のいま現在にこそ輝く名盤。