ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンチ出身。
音楽ムーブメントのクルビ・ダ・エスキーナが、ブラジル音楽に中後期ビートルズの影響を取り入れたように、レディオヘッドら新しい意識を持ったロック・バンドや、ジェシカ・プラットのような現代のシンガー・ソングライター(どちらもライナーノーツの本人曲解説に名が挙がったアーチスト) のエッセンスと、ミナス音楽特有の透き通った音使いを溶けあわせ、自身の意識や感情を言葉に載せてアウトプットするジェニフェル・ソウザ。前作「永遠でないもの」から8年、その間に韓国へのフェス招聘に合わせたプロモーション来日や、ライヴ盤EPの発売があり、カメラというバンドをやってきたアンドレ・トラヴァッソスらとのフォーク・ロック・バンド - ムーンズとしての活動と並行しつつ、じっくりと温めてきた新作が国内盤CDとなってリリースされます。
録音メンバーは、前作制作時、またはリリース後のツアーから行動を共にするフェデリコ・エリオドーロ(b)、フェリーピ・コンチネンティーノ(drs)、マルクス・アブジャウヂ(p)、フレッヂ・セルヴァ(synth) をパーマネントな編成とし、曲毎に管楽器や弦楽器のプレイヤーを招き入れています。ライヴ盤EPにも収録されたL.G.ロペスとの共作"Ultraleve"に始まり、独特の浮遊感が気持ちよいm-3"Amangecer"、ムーンズの面々がコーラス・ワークを担うm-4"Serena"、自身の名前の由来を解き明かしたタイトル・トラックm-6"Pacifica Pedra Branca"にはプロデューサーのレオナルド・マルケスがgで参加、サンパウロのS.S.W.ファビオ・ゴイスと共作共演したm-7"Ser No Espaço A Minha Luz"、同じくサンパウロで活動する哲学派ガレージ・ロッカー、ハファエル・カストロとの共作m-8"Na Ponta Dos Pés"、スモーキーな歌声のアフロ・ブラジル音楽で人気を博すチガナー・サンタナをゲストvoに、ハファエル・マルチーニによる弦楽アレンジを施したm-9"Oração Ao Sol"まで、丹念に作り込まれたサウンドと、メランコリーが満載の入魂作。ブックレットには歌詞対訳、本人による楽曲紹介、 インタヴューを掲載。