*かねてよりお問合せをいただいていた、バンドネオン一台のみによるガブリエル・メルリーノのソロ・アルバム「BANDONEON DREAM」(2005)。タンゴ楽曲のみならず、ジャズ・スタンダードにボサ・ノヴァまで独演した、バンドネオン作品としては当時世界最初の画期的なアルバムとなりますが、長らく流通在庫も含め売り切れておりましたところ、今年になってブエノス・アイレスに在る版元の倉庫からプレスされたCD盤がバルクの状態で発掘されました。弊社としましては、失くなってしまった印刷物をリエディションして輸入盤再発として取り扱いたいと思います。限定商品。
1977年生まれで8歳からバンドネオンの演奏を始めたガブリエル・メルリーノ。この修得が非常に困難とされる楽器をマスターしたガブリエルは、アルゼンチン国内の劇場やメディアのみならず、北米やヨーロッパを巡業し国際的なキャリアを形成していきます。タンゴ・オーケストラ、劇伴に映画音楽、バンドネオンの考古学講師、そして女性タンゴ歌手バニナ・タヒニとのデュオ・プロジェクトに、S.S.W.ケビン・ヨハンセンやメキシコの女性歌手ナタリア・ラフォルカデとの共演etc。2005年、フアンホ・エルミダ(p)とのデュオ作に続いて制作したのが、バンドネオンという楽器に懸ける想いが詰まったその名も「BANDONEON DREAMS」。A.ピアソラ・クラシック"Adiós Nonino"からA.トロイロやC.ガルデルのタンゴ曲、"Night and Day"に"Besame Mucho"、"枯葉"、"Yesterday"やA.C.ジョビン"想いあふれて"(本曲のみ独録音)といったところまでバンドネオン一台で表現。右手と左手、高音と低音の動き、バンドネオンという楽器の持つ魅力を再発見できる興味深い一枚。