2024/9/21 再入荷しました。
ブラジルのブライアン・ウィルソンもしくはロイ・オービソンとでもいうべき芸術的S.S.W.作
トリオのロック・バンド、オ・テルノの三枚目「Melhor do Que Parece」では、モータウンから濃い影響を受けたロックンロール・バンドが醸し出していたものに通じる、メロウでソウルフルな楽曲を制作。トン・ゼーやチエーらにも楽曲を提供したり、アンドレイア・ヂアスのヒタ・リー・トリビュート作のサウンド・プロデュースを手掛けたりもしてきた26歳のパウリスタ、チン・ベルナルデスが初のソロ作を発表。敬愛するというドビュッシーを彷彿とさせるインスト楽曲で幕を開ける本作では、唄にギター、ピアノ、ベース、グロッケン、打楽器に到るまでを自身で演奏、メランコリックで叙情を醸し出すメロディ、フォーキーでヴィンテージ感たっぷりのざらついたサウンドはメロトロンやハープに管弦までを携えて、いわば穏やかさが一面を覆う映画音楽のような完成された世界観を描き出します。俗世間の遠く向こうを見越したような眼差しと風来坊的な佇まい、2013、14年のバンドがツアーやレコーディングに明け暮れる最中、個人的に書き留められたパーソナルで親密な唄たちは、現地メディアが選ぶ2017年の一枚に選出されていくこと必至の傑作。