2024/9/21 数年ぶりに再入荷。仕入れコスト増加に伴い価格改定しました。
ブラジル音楽の歴史において、ギターとアコーディオンは最もポピュラーな楽器です。それぞれの名手がデュオ用にアレンジを編んで制作したファンタジックな傑作
トム・ジョビン、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、エドゥ・ロボ... いままで作品制作に参加したアーチストは数知れず、'13年に初来日したマルシオ・ファラコも首都ブラジリアでこの人にブラジル・ギター奏法のイロハを教わったと話すマルコ・ペレイラ。そして100を優に超える歌手の客演から、輪舞曲をテーマにした自身のコンセプチュアルなアルバムまで、縦横無尽に活躍するアコーディオンの名手トニーニョ・フェハグッチ。'90年にサンパウロでスヴァミ・ジュニオールを加えたトリオを編成しかけましたが、マルコがリオに移った為に適わなかった共演、これが'13年クリチーバで行なわれたワークショップ・イベントをきっかけに実現しました。アコーディオンの呼吸するように伸びやかな音色と、ギターの弦を弾くリズミカルな音色。欧州のクラシック音楽の夢想的に美しいハーモニー、ジャズの度肝を抜く即興性、ブラジル音楽の多彩なリズム様式、これらが溶け合い構築された音楽。コンポーザーとしても類い稀なる才覚を発揮してきたそれぞれの音楽家の作品をデュオ用に編曲したもの、そしてブラジル音楽に素晴らしい功績を提供したドリヴァル・カイミとエルネスト・ナザレーの楽曲をメドレー仕立てにしたもの、ゼー・ド・ノルチの凪いだ海のように穏やかな佳曲"Mulher Rendeira" を収録。
『マルコ・ペレイラのプレイがバーデン・パウエル (1937-2000) の右手とビーバップの尖ったインプロを統合すれば、トニーニョ・フェハグッチはブラジル南部/北東部のアコーディオン音楽の伝統にマイルス・デイヴィス(1926-1991) のクール・ジャズを加えたように見えます』[シヂネイ・モリーナ/フォーリャ・ヂ・サンパウロ紙]