アルゼンチン、ブエノス・アイレス州郊外のギター奏者ディエゴ・カラスカルが、作家・詩人として5冊の著作物を持つ女性シンガー、マリア・アンドレア・スケティーノとのデュオで"クチ"・レギサモン"Chacarera del expediente"から、カルロス・アギーレ"Zamba de mancha y papel"、ラモン・アヤラ"Pan del agua"、ウルグアイのフェルナンド・カブレラ"La casa de al lado"、ルーベン・ラダ"Adiós a la rama"に、チリのビオレータ・パラ"La jardinera"、ドミニカのフアン・ルイス・ゲラ"Amapola"などフォルクローレ・クラシックを、曲によってはピアノや管弦を交えて洗練された形でアウトプット。C.アギーレ曲の秀逸なカヴァーが抜群なのは言うまでもありませんが、中でも耳を惹くのは、朗らかな陽光が差し込むムードのマルティン・エチェバリアとディエゴの共作m-6"La engañapenas"のブラジル音楽のエッセンスを取り入れたアレンジ。また、詩集や小説、譜面集など出版に携わる2人だからこその、トレーシング・ペーパーをも用いたこだわりのブックレットも所有する悦びを教えてくれます。