[アルゼンチンのインプロヴィゼーション傑作盤を限定・2021真夏のスペシャル・プライス !!]
マリアナ・ペレイロから手渡されたのが、まっ黄色にエンボス加工が施された紙ジャケの唯ならぬ雰囲気をもったCD。
彼女がカポッチとのデュオの他にもうひとつ活動しているのが、全体的にインプロ的なコンセプトを持つエル・ディアブロ・エン・ラ・ボカ。まだ出来上がってから1ヶ月経つか経たないかのほやほやな新作。マリアナ・ペレイロともうひとりマイア・モナルコというヴォーカリストにアレハンドロ・オリバ、ガブリエル・スピレールとふたりのパーカッション/ディレクション・スタッフ。ポエトリーな要素を重要視し、詩から発想を拡げて唄にしてゆくという手法を採ります。このプロジェクトでマリアナは詩の、或いは曲のインタープリーターとしての役割を担っているそう。その実、耳を通せばより自然音に近いようなパーカッションのざわめき、鍵盤やコントラバスの想像力を喚起させるようなトーン、そして唄声のもつ力。モノ・フォンタナ(key)にアレハンドロ・フラノフ(acc, mbira, vo)、エルナン・アシント(key)と錚々たる面々が参加しているのがこの素晴らしいアルバムの特徴でもあります。”ブルース”と名付けられた冒頭曲では魂のこもったエレクトリック・ブルースがいつしかボンボの響きを伴って大地を這うように展開、スチール・パンに似た癒える音色の楽器ハングが響き広がり行くm-3 "Hang"、アレハンドロ・オリバ(per)とガブリエル・スピエール(drs)にモノ・フォンタナ(key) の三人で物語性を伴ったドラマティックなインストゥルメンタル音楽を展開するm-5"trio instrumental"、静寂の中を漂うピアノの和音に導かれてスキャットとほんの少しの言葉が浮かび上がるm-6"lento"、実験ファンキなどを挟みながら、アレハンドロ・フラノフがアコーディオンで参加したエキゾチックなm-10"eclipce"、フラノフのムビラと唄の蜜月な関係が胸を打つm-11 "mbira y voz"などがあり、ノ・アべストゥルスで収録されたライヴ映像をPCなどで見られるCD-EXTRAとして収録。
シネマティックなアルゼンチン音楽がお好きでしたら是非おすすめです。