2024/9/21 再入荷しました。
ブラジルはサンタ・カタリーナ出身のアナ・パウラ・ダ・シルヴァは、20年前に舞踏からキャリアをスタートし、コンポーザーとしてはソングブックも出版、2年間を過ごしたオーストリアではジャズ・ミュージシャンのジョー・ザヴィヌルとの共演で栄誉ある賞にも輝いており、プロジェート・ピシンギーニャにも選出されている逸材。一方のアレグリ・コヘーアは自身のグループを率いながらコンテンポラリー・ジャズの分野でやはりオーストリアなど欧州でも高い評価を得たプレイヤーにしてS.S.W.。このふたりがウィーンのスタジオで2004年6月から制作をはじめたのがこの作品。ギターと歌だけで小気味よく聴かせる"ブラジルの水彩画”に"Tico Tico No Fuba"、波のようにゆったり寄せては返すヴィセンチ・バヘート作m-4"Na volta que o mundo da"、ミニマムなギターの音色に澄んだ唄旋律が響き渡るミルトン・ナシメント作m-8"Cancao do sal" の叙情的な佇まい、アレグリ・コヘーアの自作曲をアナ・パウラ・ダ・シルヴァが情感をこめて解釈した曲群に、アナ・パウラ・ダ・パウラの楽曲をアレグリ・コヘーアがギターの多重録音で彩りをつけてインスト仕立てにしたもの(m-9"Nem aqui, nem la..em nenhun lugar")、ホベルチーニョ・シルヴァのサンバ曲を導入部に、合作を試みたタイトル曲まで、背筋のピンと張ったしなやかな唄声と卓越した生ギターのバチーダが織り成す極上のアコースティックな詩情。
↓収録曲ではありませんが、egのパフォーマンス、ロケーションが興味深いので。