メストリ・アンブロージオにアフロ・ファンキ+ダブを加えたような、強烈なインパクト。野太いサウンドと相まってペルナンブーコ・センセーションはまだまだ続く!
これが一枚目となるバンドーモンジョロのアルバム。インパクト大の新人かと思いきや聴けば聴く程に”熟れた”感が伝わって来るので調べてみると、ノルデスチ・ロック〜マンギ・ビートのバンド”ケロセネ・ジャカレー”に居たAD・ルナ(ds)とアルファイア(ba, vo)、オリンダ〜レシーフェの伝統音楽奏者ブガォンを父に、本アルバムのプロデューサーでもあり、ナサォン・ズンビのPAエンジニアやルーカス・サンタナとの共作でも知られるブギーニャ・ダブを兄に持つサスカッチ(g, vo)、メストリ・アンブロージオのメンバーたちと袂を分かったサンバ・グループ”ココ・セコ”に居たマルシオ・モンジョロ(per)の4人からなるホンモノのペルナンブーコ実力派。「ロー・テク・マスター」と称されるブギーニャ・ダブの施した野太く重心の低いサウンドも然ることながら、コンガによるアフロ・ビートが全編を覆い、頭の拍を抜いたダブ流のベース・ラインにブラス隊のブロウ、ファンキに煽動するラップ絡みのヴォーカル、ワウ・ギター!バイリの渦を巻き起こさんとするダンス・グルーヴは必聴!