ドイツはベルリンを拠点に旧東欧圏から仏、米のフォーク/ルーツ音楽を果敢に採り込んで、アコースティック楽器(アコーディオン、クラリネット、バンジョー、ヴァイオリン)に唄で時にスピーディーに、時にユーモラスに、
そしてメランコリックに、エンターテイメントとして魅せてくれる貴重なバンド - 17ヒッピーズ。
最新作は彼らの本質=ライブ・ショーをたっぷりと収めたライブ盤。
イッセー尾形の芝居公演の為、そしてシカラムータとの一夜限りのライヴの為、06年2月に来日を果たしてくれた17ヒッピーズのニュー・リリース!
寝苦しい夜に少女が見た夢を描いた名曲"IFNI"(
TAIYO-0001, ハードコア・トロバドールスにも収録)から始まって、観客もドラムレスのこのバンドが轟かせるポルカのリズムに飲み込まれて行く”BOUREE DITE D'AURORE SAND”(m-3)、北アフリカ〜中東の影響が色濃い妖艶な旋律”KARSILAMAS”(m-5)、ニーノ・ロータのレパートリーをアコーディオンに管楽器の編成を活かしたアレンジでカヴァーした”SARAGINA RUMBA”(m-7)、ロス・ロボスのカヴァー”SAINT BEHIND THE GLASS”(m-8)、フランス語で語りかけるように「ワルツを踊りましょう」と唄う”DANSONS LA VALSE”(m-10)、東欧ロマ音楽の哀しげな旋律を振り絞るように奏でる”DER ZUG UM 7.40 UHR”(m-14)、m−15”WAS BLEIBT”は、フランスはボルドーの盟友
レ・ユルルマン・ド・レオのレパートリー(”LA PIAVE”)、-バルカニックなブラスが響き渡る”CHASSIDIC SONG”(m-17)、ララバイのようにも鎮魂歌にも聴こえる哀しげな”MARLENE”(m-18)、観衆との「Boya Boye」掛け合いが熱を帯びて最高潮に達する”HOYAKA”(m-19)は独語-仏語-英語とそれぞれ「婆ちゃんの云う事にゃ、牛の代金払っておくれ、何も食べてないんだよ、薄っぺらくなっちまった私を見なよ」と嘆くユニークな牧歌。全20曲中インストゥルメンタルも10曲を数えるが、音の出し入れや指揮までしだすパフォーマンスで観衆とのキャッチボールをガッチリ行ない、好奇心はいつしか連帯感へと昇華させてしまうエンターテイメント性に優れたステージング。当初は20人で始まったメンバーも現在は13人。それでも大所帯でヨーロッパ中のフォーク、ルーツ音楽を採り込みながら様々なアーチストとコラボレイション、ツアーを続けている17ヒッピーズ。10年に渡る活動、彼らの本領が最も発揮される場所=ライブ二日間のハイライトを集めた決定盤がリリース!
