フェルナンダ・タカイ2020年作はLPで入荷。
パンデミックが始まった2020年に制作をスタートした本作は、ポリスのアンディー・サマーズとの共演「Fundamental」、ホベルト・メネスカルやマルコス・ヴァーリのボサ・ノヴァ・レジェンドが制作に携わった「O Tom da Takai」を経て、久しぶりに「Onde brilhem os olhos seus (彼女の瞳が輝く処)」(2007)の手法、30周年を迎えたロック・バンド - パト・フの創始者で夫のジョン・ウリョアがギターやリズム構築をはじめ全てのサウンドをプライヴェート・スタジオで録音、ミキシングするという制作方法に戻りました。ホドリゴ・アマランチとの"Ritmo da chuva"や、パト・フ"Simplicidade"などを思わせるスロウで落ち着いたサウンド・プロダクションの上、優しさに溢れた穏やかな歌声で、この混乱の終焉と取り戻すべき明るい未来を諭すように唄うフェルナンダのソロとしてはスタジオ盤6作目。80年代に一世を風靡したメトロの女性vo.ヴィルジニー・ブートーをゲストに招いたA-5 "O amor em tempos de côrea"や、野宮真貴と共作共演したB-4"Love song"などジョンやフェルナンダの書き下ろしに、長年舞台を共にしたガウチョ、ニコ・ニコライエウスキーの未発表曲"Não Esqueça"、パウロ・セルジオによるヒット"Não creio em mais nada"(1970)の現代的なリノベイション、マイケル・ジャクソンのレパートリーA-4"One Day in Your Life"、エイミー・ワインハウスB-1"Love is a losing game"のカヴァーも。ジャケットをはじめ各所に散りばめられた描画はヘナート・ラリーニによる天使や妖精とコロナ禍を掛け合わせたコンセプチュアルなもの。