2021/8/3 前回早々に売り切れた発掘好盤、再入荷しました。
*月刊ラティーナ2016年10月号に"コンテンポラリー・ジャズの詩的な静寂と幻想のボレロ"として寄稿させていただきました、サンパウロの女性S.S.W.ベッチ・アミン、キューバ出身のチェロ/ピアノ奏者ヤニエル・マトスと制作した2ndアルバム「Poesia A Toa」(2007)を仕入れました。
2016年発表の傑作「Tuneis」も再入荷してます。コチラ→
サンパウロ大学合唱団に在籍し、米国バークリーでも学んだ才女。ブラジルに戻ってから当時隆盛を極めたmyspaceを媒介として出会った、キューバ出身のピアノ/チェロ奏者 - ヤニエル・マトスのプロデュースで2007年制作された洗練のジャズ・サンバ作品。透き通る高音、シルキーな唄声で辿る自作曲のメロディを、コンテンポラリー・ジャズのスキルで鮮やかに彩るヤニエル・マトス(p)、シザォン・マシャード(b)、クカ・テイシェイラ(drs)の編曲術、アンサンブルも素晴らしく映えてます。ピアノを背景にしっとりと定型詩=ソネットを聴かせる"Eu"に始まり、コーラス出身者らしく鳥のさえずりを思わせる多重録音ハーモニーをフィーチャーしたm-5"Curruira"や、イギリス人作家ティム・コーデルと共作した英語詩m-7"Like a bird"、同時代的に躍動するノーヴォス・コンポジトーレスの要素と繋がるm-8"Tanta Prece"などの優れた自作曲群に加え、ヤニエル・マトス作m-5"Deseo" やベッチ作m-10"Não quero mais" のようにボレロのようにキューバ音楽的リズム解釈も節々に見られます。