ブラジル北東部音楽からまた注目すべきアルバムがリリース!タイトル通り「世界の太鼓」=パーカッションによるショッチやバイーアォンといった強烈な2ビート・フレーヴォのリズムにブラス隊が激しく呼応、あるまじきファンクネスを披露!
90年代からペルナンブーコ州のレシーフェやオリンダという音楽と密接な都市で活躍してきたシャルレス・テオニーは、ナォン・マラカトゥー・ド・カマレォンやマラカトゥー・ナォン・ペルナンブーコといった地元のサンバ・グループでのヴォーカリストとしても知られる人物。これらのグループと共にヨーロッパ中の80都市をツアー、05年には米・ニューオリンズ・ジャズ・フェスティヴァルにも出場。これが契機になったのかは判らないが、この初ソロ・アルバムでは大々的にブラス・セクションをフィーチャー。強烈なパーカッション・リズムやラップのように独自なリズムを持った語感の唄と相まって70年代のパーティー・ソウルやサンバ・ファンキに退けをとらないグルーヴが繰り広げられる。ますますペルナンブーコ産の音楽から目が離せないことを実感する一枚。アウセウ・ヴァレンサやJ.ミシリスの曲を採り上げているほか、パンキ・フレーヴォ・マスター=シルヴェリオ・ペソアやアントリオ・マドゥレイラ、マール・エ・カニバルがゲスト参加。