fernanda takai / na medida do impossivel
2014年4月11日全国発売
TAIYO 0023
日本語歌詞対訳付 : 荒井めぐみ、藤田奈緒
ライナーノーツ:伊藤亮介
プロデュース:ジョン・ウリョア
ゲスト・プロデュース:安田寿之(m-9) /チェロ・アレンジ:アンドレ・アブジャムハ(m-13)
参加ミュージシャン:PJ (b, ジョタ・クエスト)/グラウコ(drs, チアナスターシア)/パス・ガルシア(チェロ)/ルル・カマルゴ(key)/ジョン・ウリョア(g,key, program,b,perc.)/サミュエル・ホーザ(guest vo.)/ゼリア・ダンカン(guest vo.)
明治時代の写真家・日下部金兵衛の作品をモチーフにしたカヴァー・アート、『作詞・作曲家、ゲスト、音楽…、それらがありそうもなく集まったように見えるアルバムだから。それに、空想上の目的地(運命)を求めて外に出て行く、普通の女性についても語っている。彼女をもっと幸せにしてくれる強さを求めて、困難や幻滅に立ち向かいながら。居心地の良い場所から出て、新しい道が広がる人生へ。』と語る制作コンセプトから「はかりしれない」と名付けられたタイトル。
'07年、'08年と来日したミナス出身、日系三世の女性シンガー。パト・フのヴォーカリスト。ボサ・ノヴァやサンバのリズムを敢えて使わずに宅録ポップの手法など新しい解釈を施し、情緒に富んだ魅力的なソフト・ヴォイスで唄う―世界的に高い評価を得たナラ・レオンの歌曲集「彼女の瞳が輝く処」、ライヴ盤CD+DVD「ルース・ネグラ」、ex.pizzicato five 野宮真貴とダブル・ネームでリリースしたミニ・アルバム「Maki-Takai No Jetlag」、ex.ポリスのギタリスト - アンディ・サマーズとの共作でリリースした「フンダメンタル」、一方で20年を超えるキャリアと90年代~の絶大な人気を誇るロック・バンド - パト・フでの活動ではおもちゃの楽器を使ったアルバム「Musica de Brinquedo」がラテン・グラミーの子供音楽部門を受賞、子供向けの書籍を2作発表するなどブラジルの現代カルチャーをリードする女性のひとり。
ラテン・グラミー受賞歴のあるメキシコの女性S.S.W. フリエタ・ベネガスの曲にフェルナンダ自身がポルトガル語のヴァージョン歌詞を付けたm-1"Doce Companheiro"、サンバをベースにしたMPBで70年代に人気を博したベニート・ヂ・パウラのm-2"Como Dizia O Mestre"は哀愁を帯びたメロディはそのままにブルーアイド・ソウル的な解釈を施します。
そしてネオアコ調の音色に、フォギーで柔らかなフェルナンダの唄声に、甘酸っぱい想いが溢れ出す稀代の名曲m-3"De Um Jeito Ou De Outro"は80年代に全盛を迎えたロック・バンド - レジアォン・ウルバナのマルセロ・ボンファとの共作。'68年にヘナート・バホスによってヒットしたホマンチコ/セルタネージョのm-4"A Pobreza"はクラシカルなオーケストレーションと共に、
在日ブラジル人コミュニティの招聘によって来日したこともある女性ロック歌手ピチィとフェルナンダが共作したm-5"Seu Tipo" はカシオ・トーンのリズム・ボックスを使用して、まるで子守唄のように夢見心地の温もりを携えているかのよう。米国出身でポルト・アレグリを拠点にインディペンデントな活動を続けるチャールズ・"ショリー"・ディ・ピント作の
フォーキー・ポップな"You and me and the bright blue sky" は先行シングルとしてアルゼンチンの砂漠で撮影されたPVが公開されました(監督:キッヂ・ブーホ)。ジョーヴェン・グアルダのムーヴメントに載ったヘジナルド・ホッシのヒット曲"Mon amour, meu bem, ma femme" は愉快な引用もそのままにゼリア・ダンカンとのデュオで、ロックの出自で80年代のMPB界に旋風を巻き起こしたマリーナ・リマやベテランのクリメリオ・フェヘイラと共作したm-8"Quase Desatento"は瑞々しい多重コーラスの美しいハーモニーを携えて、ファンタスティック・プラスティック・マシーンへの参加やチャリティー・アルバム「Red Hot +RIO」への参加でも知られる
日本の電子音楽家・安田寿之がニンテンドー・アレンジを施したブラジルではポピュラーな子供向けの賛美歌m-9"Amar como Jesus amou"にはカトリック系歌謡の分野で人気のペー・ファビオ・ヂ・メロが参加。70年代のサンバ・ソウルにも傾倒したヴォーカル・グループ - トリオ・テルヌーラの"Liz"は、フェルナンダのフェイヴァリットでもあるポール・マッカートニーのスタイルを踏襲したファンタジックなポップに、ミネイラらしく瑞々しく澄んだメロディを持ったm-11"Partida" はフェルナンダ自身の作詩作曲。夫でありパト・フのリーダーでもあるジョン・ウリョア(g) が
ジョージ・マイケル"heal the pain"のポルトガル語ヴァージョン歌詞を手がけた m-12"Pra Curar Essa Dor”には、同郷のミナス出身のロック・バンド -
スカンキのサミュエル・ホーザがゲストで参加。m-13"Depois Que o Sol Brilhar"は仏映画「アメリ」の主題歌にゼリア・ダンカンがポルトガル語歌詞をつけたもので、ミスティークなエレクトロ・ポップ+チェンバーのアレンジが冴えています。ゴールド・ディスクを獲得した「彼女の瞳が輝く処」の斬新なアイディアと、意外なレパートリーのマッチングがここに再び。
m-3 "De Um Jeito Ou de Outro"
m-6 "You And Me And the Bright Blue Sky" 公式PV
m-5 "Seu Tipo"
https://soundcloud.com/deckdisc/seu-tipo
m-9 "Amar Como Jesus Amou"
m-12 "Pra Curar Essa Dor (Heal the pain)"