アフロ・ウルグアイ文化発祥、パレードで鳴らされる祝祭のリズム”カンドンべ”。このカンドンベの生い立ちと音楽背景を映画にしたのがこのDVD。アフリカ大陸からラプラタ川沿岸に連れてこられた奴隷達が始めた音楽で、今日では川向こうのアルゼンチンまでに波及、一年を通じて演奏されるダンス・ミュージックとなっている。このパーカッシヴで賑やかな複合リズムによる音楽をフィーチャーして新たに書き下ろされたカルロス・パエス・ビラーロによるサウンドトラックCDもセットになっており、サンプリングされた雑踏の自然音から木琴、ムビラ、フルートにピアノ、ギターという演奏に加え、子供コーラス、老人、女性歌手までをも起用して上質な手触りへと姿を変えた13曲の完成度がもの凄く高く、こちらのサウンドだけでも一聴の価値がある注目のCD+DVDセット。映像としてこのような形で紹介される機会もなかなかないカンドンベの希少なドキュメンタリー!