2nd の中ジャケでビーチ・ボーイズのT-シャツを着たモラトリアム青年という風情を醸し出していたベッドルーム・サウンドの使者 - ヘペが、洗練された衣(裏返しとなったブルーのスエット)を纏い3枚目となる傑作をリリース。蒼き季節を彩る煌めいたメロディ・センスとメランコリーを感じさせるソフトな唄い口、詩情。IDM やネオアコトロニカの前線にて巻き起こったエレクトロ・エレメンツと生ピアノやナイロン弦ギターの出逢い。エレトロ・ムルガと呼びたくなるような、フォルクロリック・リズムを斬新なトーンに置き換えて紡ぐ新しいポップ感という切り口もあります。同郷のニューウエーヴな女性SSWハビエラ・メナが"Lieza" に参加。ピアノの裏打ちに載った瑞々しい"12 Minerales" などにはフレンチ・ホルンの響きが、幻想的な"Victoria Roma" などにはチェロの響きが演出を盛り立てます。プロデューサーのクリスチアン・エイネをはじめとする多くのミュージシャンが、作り上げた世界観を絶対的なものとする多重コーラスワークへと参加。南米のみならず、中米や西欧に、中国に、受け入れられている世界視野を持った傑作。
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