カルロス・アギーレ「La Musica de Agua」への客演をはじめ、アルフォンソ・ベケスとのデュオ作はチェロを伴ったフローレス・デ・ラ・ノーチェというクアルテートに発展、目覚ましい躍進を遂げる美声の持ち主シルビア・サロモネと、リトラル大学国立音楽院を卒業し、ガリ・ディ・ピエトロによるプロジェクト「ロンペビオラ」に演奏のみならず、コンポーザーとしても参加、女性の作曲家たちを紹介するショー・シリーズ「シクロ・コンポシトーラス」の先陣を切るなど女性ならではの視点で音楽制作に携わるアナリア・ボスケ、コキ・オルティスの2002年作アルバムでカルロス・アギーレと共にフィーチャーされていたピアノ奏者のセリナ・フェデリク。3人のパラナーを拠点とする女性音楽家たちが集い、シルビア・サロモネとアナリア・ボスケの書いたガトやチャカレーラ、トナーダなどフォルクローレ様式に則ったアコースティック・ソングスをピアノ、ギター、クアトロ・ベネズエラーノ、チャランゴにアコーディオン、パーカッションを持ち替えながら、女性三声の美しいハーモニーを載せていきます。時にはアカペラとクラップで紡いだトラックなどもあり、15曲それぞれを3人の英智を集結させた親密なアレンジメントで表現。野に咲く花々のように華やかな彩りが芳しい春めいた一枚。