イタリアで活動するプロテスタント/トラッド・フォーク・スタイルのバンド、Casa Del Ventoが第二次大戦下のレジスタンス達へ捧げる鎮魂歌。
活動開始は91年。ボブ・ディランのようにストレート・アヘッドなヴォーカル/ギターにフィドルやアコーディオンが加わる6人組の社会派トラッド・フォーク・バンド、カーサ・デル・ヴェント。かつてから
モデナ・シティ・ランブラーズとも交流のある彼ら。ゲストでイーリアン・パイプやロウ・ホイッスルなどが入りつつルーツ・アコースティックなアンサンブルに現代社会へ一石を投じるメッセージで聴くものの感情を揺さぶり続けてきたバンドが、第二次世界大戦のナチによるホロコーストへ断固として戦ったレジスタンス達の記憶を風化させまいと制作したアルバムが本盤。レヴィジニズモ(ホロコーストの事実を否定しようとする修正主義)や国粋主義の台頭など若き男女の間に不穏な悲しむべき動きが見られる昨今、勇敢にもファシズムに立ち向かった人々のことを唄いついでいこうという意志をアルバム作品にしたこのカーサ・デル・ヴィエントのサウンドはルーツに根ざしたフォーキーなダンス・ミュージックを基盤とし、公衆の面前で磨き上げられた楽曲のどれもがシンプルながら、かつてのジェノヴァ派直系のメランコリックな旋律が胸に響く。
1. Bella ciao
2. L'assasinio di Pio Borri
3. I Partigiani Santi e Salvatore
4. Alberi, rami e foglie
5. Renzino
6. Il Coandante Licio
7. Il minatore
8. Il giorno delle foglie rosse
9. I cinque fiori della Speranza
10. Settanta rose
11. Lettera dal campo di concentramento di Renicci
12. Notte di San Severo
13. Storia di Modesta Rossi
14. Festa d'Aprile
15. Fuochi sulla montagna