SEBA IBARRA / Infrenable Paraiso

型番 AQ 365
販売価格 1,980円(税込)
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メランコリー成分を多分に含んだコンポージングに瑞々しい川沿い音楽のエッセンスとハイブリッド・アコースティックなアレンジ感覚。声を張った時には辺りの空気をメロウに一変させる、余り有る説得力を持った良質な歌声。アルゼンチンの東北、チャコ州出身・在住のS.S.W.セバ・イバーラの新作が登場、待ってました!

いまもパラナ川が傍を流れるチャコ州レシスタンシアに住み、ライヴの度にブエノス・アイレスまで長距離バスの旅に出るというセバ・イバーラ。2007年のデビュー盤以来、同郷のアコーディオン奏者ルーカス・モンソンやベース奏者マウロ・シリ、ドラムスのエステバン・ペオンらとミニマム・アコースティックなサウンドで、リトラール地方川沿いのルーツ・リズム - チャマメを新たな価値観でポップに刷新して来ました。セバ・イバーラのソロ名義で2枚、マウロ・シリとの連名で子供向け音楽プロジェクトのアルバムを1枚、制作しています。さきの1,800人規模の大劇場で行なわれたアイ・オトラ・カンシオンのショー、トミ・レブレロ、ナチョ、パブロ・グリンホト、ルシオ・マンテル、アルヴィ・シンガー... 新世代のS.S.W.たちが一同に会してオーケストラと共演するという一大企画にもただひとり、チャコからセバ・イバーラも参加を果たしています。水辺の畔、文芸的な情景模写に秀でたそのリリシズム、そしてフォルクローレのリズム・フィールを根底に持ちながらもポストロックやモダン・フォーク通過後の斬新さを感じさせる楽曲制作術は今回更に磨きを掛けられ、新たなアイディアが幾つも盛り込まれています。アコーディオンも演奏するセバスチャン・ビストルフィによるムビラ(親指ピアノ)の浮遊するトーン、フォルクローレの複合拍子に併せて載ったオリエンタルなメロディ、アーバン・モダンなリフとハーモニーが醸し出す刹那の情景。疾走する箱庭ポップの痛快さをフォルクローレの手法で裏付けたかのようなm-3 "Ay Que Pena" (=ああ、なんと恥ずかしいこと)、祝祭感を醸し出すカンドンベのリズムに載せたm-4”Entreveno"(=混乱)、より骨太に、哀愁を増したロディ・フレイムといった風情の2012年アルゼンチン川沿い音楽型ネオ・アコースティック・チューン”Verano"(=夏)、彼の地に横たわる音楽 - チャマメをリノベイトした時期を過ぎて、更に広い視野を得て。チャコ人らしいアイデンティティで様々な要素を溶け合わせていったというセバ・イバーラの新譜「Infrenable Paraiso」(=あきれた楽園)、ここに並んだ10曲にはアコースティックな奥行きも、良質で魅了する唄声も、瑞々しい詩情も、軽やかな快速テンポも、しっかり芯の通ったロジカルな技法も、すべて兼ね揃えています。



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伊藤亮介



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