※こちらはアルゼンチンでも品切れ中のようです。
多作で活動的なアルゼンチンの音楽シーンのなかにおいて、小難しいことを抜きにして純粋なMPA(ムジカ・ポプラール・アルヘンティナ)傑作アルバムとして楽しめる逸品。
サンチアゴ・バスケス、
アレハンドロ・フラノフが参加するグループ。
独創的なコンポーズやパーカッション・ワーク、ソロ作で知られるサンチアゴ・バスケスを始め、奇才なアコーディオニスト/マルチプレイヤー:アレハンドロ・フラノフが参加するプエンテ・セレステ。
エドガルド・カルドーソ(vo,g)の柔らかい声とバチーダがボサ・ノヴァを思わせる郷愁感を醸し、クラリネットがフォルクローレからクレツマー/ロマ音楽までを想起させる賑やかしいインプロヴィゼーション・フレーズを挿入する。曲によっては変拍子リズムと不思議な構成和音がアヴァンに響くかと思えば、ワルツ系のリズムにアコーディオンがミロンガのように聴こえるところもある。なにより素晴らしいのは、バンド名義の実験的なインタルードを挟みながらも、殆どの曲が4分前後の短尺ものでMPAとして通用するポピュラリティを併せ持っている点。映画音楽がかつて持っていた輝きのように、イマジネイティヴでアクースティック、瑞々しい音と唄が詰まった名盤。
1. Chiquita
2. El amor
3. Vals
4. Generala I
5. Tal
6. Laguna Negra
7. Toto
8. Generala II
9. Manana domingo
10. A
11. Generala III
12. Calma
13. En este campo