ブラジルMPB界の歴史とともに燦然と輝く作詞家/コンポーザーであり、シナリオ・ライターでもあるセルジオ・ナトゥレーザとその仲間達による極上の一枚。ロングセラー必至!!
作詞家セルジオ・ナトゥレーザの知名度を決定付けたのは79年、エリス・レジーナの名作アルバム "Essa Mulher"。ここにはジョアン・ボスコの傑作「酔っ払いと綱渡り芸人」が収録されており、それに対をなすようにボスコ兄弟のトゥナイとタッグを組んだセルジオ・ナトゥレーザの「アス・アパレンシアス・エンガナン(表と裏)」も収録。エリスが唄うことによって注目を浴びたこの曲をセルジオ名義では初となるこの盤でも取りあげ、故エリスのライブ盤(Saudade do Brasil?)からエリスの声を抜き出し、ピアノとセルジオのポエトリー・リーディングを被せて最終トラックm-16へと収録。オマージュを捧げている。同じくトゥナイとの曲でイヴェッチ・サンガーロやエルバ・ハマーリョで知られる「フリッソン」m-3は女性シンガー−ルアンダ・コゼッティとカルロス・マルタ(s)のデュオが、パウリーニョ・ダ・ビオラ自身のヴァージョンが知られる「ヴェラ・ノ・ブレウ」m-6 はルイス・メロヂアの唄にパウリスタースヴァミ・ジュニオール(g)とマルコス・スザーノ(per)のプレイで、ガル・コスタ"Baby Gal"収録の「エテールナメンチ」m-15はベターニアのアレンジで知られるジャイーミ・アレン(arr)にルイ・コインブラ(cello)、ニコラス・クラシック(vl)でしっとり大人の雰囲気へと姿を変えている。レニーニ(vo)、ジョルジ・エルダー(b)、スザーノ(per)なんていう強烈なトラックm-7もあり。その他のトラックもゼカ・バレイロ(vo)、マルコス・サクラメント(vo)、レニー・アンドラーヂ(vo)、ナー・オゼッチ (vo)、モニカ・サウマソ (vo)...etc 多くの友人たちがなるべく初めての曲に取り組むように企画されたこの盤ではそれぞれ自分の持ち味を活かしながら、ひとつひとつの曲、言葉を噛み締めつつ慈しむように大事にプレイしていることが伝わってくる。250もの曲を手掛け、MPBの歴史に名を刻む男の20周年にふさわしい名盤の登場。
1. Roda Morta
2. Pelos Vinte
3. Frisson
4. Nadando No Seco
5. Pra Sempre
6. Vela No Breu
7. A Margem
8. Brancas e Pretas
9. Mana
10. Bastante
11. Bela
12. Interiores
13. Sutilezas
14. Nem Mais Um Pio
15. Eternamente
16. As Aparencias Enganam