2016/12/05 売り切れました
父親はキューバ人、母がミナス出身のブラジル人で本人はカリオカ女性。ということで
5年前にリリースされた1stアルバムではボサノヴァとラテン・クラシコを織り交ぜたレパートリーを披露、傑作の名を欲しいままにサンパウロでのライヴをCDとDVDで作品としてリリース、待望の新作ではマリーナ・ヂ・ラ・ヒヴァのインタープリーターとしてのアイデンティティが詰まった、手の込んだスタジオ・アルバムとなって登場。
豊かで優雅なアコースティック・サウンドに載せて、慈しむようにメランコリーな表情を。今作でもサンパウロを中心にMPBからジャズまで幅広く活躍するコントラバス奏者のファビオ・サーにギター奏者でアレンジャーのダニエル・オリヴァら若い世代のミュージシャンが、マリーナ・ヂ・ラ・ヒヴァの雰囲気を持った唄声に絶妙の間でアンサンブルを作り上げています。トロンボーンのハウル・ヂ・ソウザが客演する冒頭曲、憂い哀しみを携えた旋律が沁み入るヴィニシウス・ヂ・モライス=マリリア・メデーリャの"Ausencia"など深みのある楽曲が前半には並び、ソロ作も評判となった7弦ギター奏者エミリアーノ・カストロとタンボリンだけをバックに唄い上げる"Como duele perderte" 、戯けたムードの中にもどこか気品が漂うニール・セダカ"Stupid Cupid" フレッヂ・ジョルジの葡語ヴァージョン"Estupido Cupido" のみキューバ・ハバナでレコーディング、ウイリー・コロンで有名なタイトル曲"Idilio" などアルバム後半にはナサォン・ズンビのプピーロがドラムスで参加するなど、曲毎に少しずつ表情を変えてあります。またラテン・クラシコではエディー・パルミエリ作の"Muneca" も収録するなど、自身の生い立ちを立証するかのようにサルサ、ボレロ、そしてショリーニョなソフト・サンバはもちろん、一本筋の通ったレパートリーと高貴かつフレッシュなアレンジが輝いて聴こえます。米国カルフォルニアでミキシング、音の仕上げとなるマスタリングはアルゼンチンのトップ・エンジニア - アンドレス・マジョが手掛けています。
本作レコ発ライヴ at アウヂトーリオ・イビラプエラ (サンパウロ)。衣裳替えでも魅せます
オフィシャルPVはアルバム後半の"Voy a tatuarme"、ブエノスアイレス撮影だそうです。