感受性豊かな若き世代のS.S.W.たちが続々と登場するアルゼンチンですが、ここにご紹介するラウタロ・フェルドマンも絶えず清々しさを保ったアコースティック・ソングスを展開しています。
ピアノを弾き唄う
ドローレス・マッソーニのアルバムに全面的に参加していたギター奏者がこのラウタロ・フェルドマンです。大学 UCAで作曲科の学位を取得、それ以前にもイスラエル、スペイン、フランス、オランダ、ドイツと世界のさまざまな国を廻り音楽旅をした経験を持ちます。影響を受けたものとしてジスモンチのギター、ホセ・ゴンサレス、ジルベルト・ジル、エドゥアルド・マテオ、と自国のみに留まらずアフリカから伝来のルーツ・リズムを大切にする音楽家たちの名を挙げ、自身もフォルクローレをベースに、ルーツ・ロック・レゲエやクンビアなどのエッセンスを巧妙に採りいれていますが、ハーモニーのなかに絶えず川沿い音楽の清々しさを保ち続けているのが特徴。また8弦ギターなる聞き慣れないアコースティック楽器を巧みに操るほか、フルートも演奏、マルチ・インストゥルメンタリスタでもあります。好感をもたらす気取らないナチュラルな唄声、そしてパーカッションとのシンプルなデュオ編成でも陽光が目に浮かぶようなアフリカ音楽的構成音の詩的で充実したアンサンブルを聴かせてくれます。4曲のコーラスに女性SSW ドローレス・マッソーニが参加、ライヴはここでもさまざまなパーカッションを使い分けている打楽器奏者グシ・カルバージョ、本アルバムで2曲のコーラスを務める女性SSW
マリーア・ピエンとのトリオ編成で行なっています。
Nube - Lautaro Feldman from Madeja Productora on Vimeo.