Maria Pien / La vuelta manzana

型番 PIEN VUELTA
販売価格 1,980円(税込)
購入数

2019/12/22売り切れました。

フォーキーなのに都市生活者のロマンチックな詩情を感じさせるBsAsの女性SSW マリーア・ピエンのアルバム。


まず飛び込んでくるのがジョニ・ミッチェルの系譜と印象が重なる透き通ったプリミティヴな唄声。'86年にブエノス・アイレス郊外アルマグロで生まれ、10歳の時に始めたギターの師匠でもあるディエゴ・ロロン(リリアナ・エレーロの「リトラール」で知られる)と作り上げた初のアルバムが本作。グリーン・マンサナ(=青リンゴ)なるバンドを率いたり、ひとりで弾き語ったり、'08年以降はソロでやっているマリーア・ピエンですが、ブエノス・アイレス市の奨学制度を受けて米国ボードン・カレッジに留学、そこで音楽と黒人文学の詩を学びました。ですので、本編には幾つかの完璧な発音の英語詩曲や、アラン・ギンズバーグの詩が引用されたm-6"Aloe"、凍てつく冬のニューヨークで書かれたm-11"Hace Frio"などが収録されています。全ての曲に作った年月と場所が明記されていて、まるで個人的な回顧録のように想いに溢れた小曲集となっています。アントニオ・ビラベントがゲスト参加した冒頭の"Rio rivadavia"では「リトラール」で見られたようなトリッキーなeギターも活躍しますが、マリーア・ピエンの真骨頂はミニマムなギター・アンサンブルにたおやかな唄旋律が載るm-3"Fruto Prohibido" やm-4"Spring Inside"、m-5"Nocturno#2" の詩的な世界観。また幻想的なアコースティック佳曲m-7"Pasara"、m-8"Fantasia en g para un pueblo al sur" には8弦ギターなどでフォルクロリックなSSWのラウタロ・フェルドマンが、アヴァン・ポップの側面も持ったフォルクローレ・リズムのm-9"Trovador del viento"にはマリーアの親友でありミュージシャンのセニョリータ・カロリーナが参加。花香るようなポップ・エッセンスと柔らかな詩情が詰まった好盤。




Your recent history

Recommended

Best sellers

About the owner

伊藤亮介



Blog

Mobile