かつてECMからジスモンチprod. のアルバムをリリース、ブラジルのみならず米国や南米諸国でも演奏経験の豊富なコンテンポラリー・ギターのカルテットがこのクァルテルナギリア。
前作ではヴィラ=ロボス曲やアサド兄弟曲などクラシカルな内容の楽曲を収録していましたが、本作では以前より共演経験、交流を持つパウロ・ベリナッチやマルコ・ペレイラ、エギベルト・ジスモンチらのギターのための楽曲作品をレパートリーに、珍しいギター4本の編成をキープしながら瑞々しい室内楽の音色を響かせます。本作からジョアン・ルイスの名が編成から抜け、半数をチアゴ・アブダラが、もう半数をギター独奏のショーロ作品集をリリースしている女性演奏家パオラ・ピシェルスキーが勤めています。ブラジル・ギター・インストゥルメンタルの重要な位置をしめるだろう作品の登場。