'00年にECMからエギベルト・ジスモンチ prod.のもとアルバム (Forrobodo) をリリースしているブラジルのクラシカル・コンテンポラリー・ギター音楽の名門カルテット - クアテルナギリア・ギター・カルテット(Fernando Lima / Joao Luiz / Fabio Ramazzina / Sidney Molina) 。他にもハダメス・ニャターリの"Quartet No.1" を世界で初めてレコーディングした実績や、中世バロック期の曲を収めたアルバムでクラシック・シャープ賞の最終候補となったり、カルロス・ゴメス賞のベスト・チェンバー・アンサンブルに選ばれたり('97年)とブラジリアン・ギター・インストゥルメンタルの世界では話題に事欠かないグループ。この新作ではプロデューサーのセルジオ・アブレウに導かれてアメリカ/アリゾナの大学で録音を行っています。チェロ・オーケストラの為に書かれたヴィラ=ロボスの"Bachianas Brasileiras N.1" 組曲をグループとしては再録、そしてアルベルト・ヒナステーラが'37年にピアノ向けに書いた組曲”Danza Argentinas OP.2"をこれも7弦ギターを含むギター・カルテット用に編曲して収録、他にもアサド兄弟のセルジオが書いた"Uarekena" など。流暢なギター4本の調べから、時にはボディを叩いたりのリズム・アクセントを入れつつこれ以上はないくらいに完成されたアンサンブルの世界とギターの甘い音色を聴かせてくれます。ブラジリアン・クラシック・ギター/インストゥルメンタルの傑作。