2026年再発盤。180gブラックLP、ダブルインサート、歌詞と限定アートワークを掲載した30x30cmのインサートが付属。初回LPプレス盤には収録されなかった「Roda de Sampa」を収録。
後にチアゴ・フランサ(sax)を加えたバンド、Metá Metáの結成へと至る源流となった作品。アフリカ伝来のカンドンブレなど、アフロ・ブラジル文化への深い敬意と、サンパウロのクールな都市感覚が融合しています。
現地ジャーナリストをして「アフリカとイタリア系移民が混ざったようなサンパウロ独自のアイデンティティ=アフロ・マカロニコ」と評された音楽性は、後にキコが自身のソロ・バンドにその名を冠する所以ともなりました。
本作では、ジュサーラ・マルサルのスピリチュアルと優しさを行き来する歌声、実験的かつメランコリックなヴォイシングのキコ・ヂヌッチによる生ギターを軸に、ドウグラス・アロンソのサンバ打楽器、マルセロ・マイニエリのベースを加えた、ミニマムなアコースティック・アンサンブルを展開。
キコのトラッド様式に則った自作曲から、伝承歌を改変したもの、カンデイア「Cabocla Jurema」、バタチーニャ「Imitação」などのサンバ・クラシックをサンパウロ前衛流に解釈した楽曲、ヴァングアルダ・パウリスタへのオマージュとしてのルイス・タチ作「Velha Morena」までを収録。
さらに、2008年のCDリリース時の収録曲を再構成し、2026年のRomaria盤では、2016年のGoma Gringa盤には未収録の「Roda de Sampa」も収録。一度聴いたら離れられない、エクスペリサンバ特有のエッセンスが凝縮された傑作です。
スリーブの版画は、後のパッソ・トルト諸作と同様、キコ・ヂヌッチ自身によるもの。