2024/11/11 売り切れました。
肩を寄せ合い次々にメドレー方式で繰り出す小編成サンバ、パゴーヂの醍醐味であるユニゾン・ヴォーカルや小気味良いカヴァキーニョや打楽器アンサンブルを詰め合わせた一枚が登場。サンパウロ南部のグラジャウ地区で毎日曜16時に街頭で行われる演奏集会を元に派生したのがこのパゴーヂ・ダ・ヴィンチ・イ・セッチ。2005年以来開かれているこのパゴーヂ・パーティーは、健全な娯楽が辺りに少なく、治安も決して良いとは言えないグラジャウ地区で、家族や友人たちが安心して出掛けられる地域の文化的活動としてすっかり定着しました。また演奏法を教えたり、ガフィエイラ・ダンスが行われたりと、波及効果もみられます。グループのレパートリーはサンバ・クラシックだけでなく、メンバーのヒカルド・ハベーロ(banjo cavaquinho)らを中心にソング・ライティングを行い、3枚のアルバムをリリースしています。このグループの発祥10周年を記念して、1stアルバム「A Comunidade Chegou」と2ndアルバム「Filhos da Favela」、CDでリリースされたこれらのアルバムからのベスト・トラック・セレクションを、アナログ・レコードの形態で発表しました。ヒップホップとアフロ・サンバが融合した大ヒット作「Nó na Orelha」で知られるクリオーロも、このパゴーヂ・ダ・ヴィンチ・イ・セッチの拠点グラジャウ出身のアーチスト。2ndアルバムのタイトル・トラックB-1"Filhos da favela"にプロデューサーのダニエル・ガンジャマンと共にゲスト参加するほか、この美しいサンバを生み出すグループの作品をレコードの形に残す必然性を感じ、本作の製作費用に出資を行っています。