Florencia Suarez / Chica Violeta

型番 CNR354
販売価格 1,980円(税込)
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ジャケットに映るその姿はスラッとした現代のアルゼンチン女性という風合いですが、その唄声はフレッシュなタンゲーラと云い得ましょうか、しっとりと情感が籠っており詩情がのしかかるるように胸に響きます。女性ならではの甘美なしなやかさも持ち合わせていますので、我々日本人の感性にもフィットするこの感じ。このフロレンシア・スアレスの父はフォルクローレ界の音楽家フリオ・ラカッラで、歌手のチャニー・スアレスは伯母にあたります。この恵まれた環境で、伯母らに歌唱を師事する一方で、ダンサーや振り付け師としても活動し、国立古典舞踊クラスの先生でもあります。コンテンポラリー・ダンスとタンゴの分野で国際的に活動していますが歌手としてのフル・アルバムは本盤が初。父のプロデュースによる作品は、まず父のフリオ・ラカッラ作でチリのヴィオレータ・パラの偉大な所業と愛娘を重ねあわせ”Chica Violeta" (=ヴィオレータの娘)で始まり、バンドネオンも入ったジャズ・フォルクローレのモダンなアンサンブルに載せ、説得力のあるパフォーマンスを繰り広げます。ペドロ・アスナールの"Silencio" をスピリチュアルなアカペラ仕立てで聴かせたり、ボレロもあり、ミルトン・ナシメント作の”Coracao de estudiante"をグスタヴォ・ポメッティのg とヴァルテル・リオスのbdn による胸に沁み入るようなアレンジで提示したりと、振り幅の広さも魅力です。兄弟のフランシスコ・スアレス作のメランコリーな佳曲 "Vidrios" にはパーカッションでマリオ・グッソが、アコースティックな音場で慈しむように唄う自作曲”Todo devora el tiempo" のあと、 カルロス・ロドリゲス・ヌニェスのフォルクローレ曲 "Pajaro gris" にはフランコ・ルチアーニがハーモニカでインプロヴァイズするように参加、テクスチャーに深みと彩りを与えています。


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伊藤亮介



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