Adriana Capparelli e Leticia Coura / aos contrarios

型番 MICROPAC 073
販売価格 2,305円(税込)
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アコースティックを基調とした室内楽の赴きに、女性ふたりの独創的なコンポーズとハーモニー。サンパウロのアーティスティックなアコースティック・デュオ。

演劇界の舞台女優としてキャリアを始め、その演劇要素も採りいれた歌い手としてダブリウからソロ・アルバムをリリースしているアドリアーナ・カッパレッリ、一方でノエル・ホーザやゼー・ケチの作ったオーセンティックなサンバをトリオの編成で再構築、フレッシュに聴かせるユニット -ヘビスタ・ド・サンバのリード・シンガーだったミナス生まれのレティシア・コウラ。このふたりのユニークなデュオの優れたコンポージングやベルリン、ミナス、サンパウロと行なわれて来たショーを基盤に、編曲やプロデュースをヴィオラ奏者でコンテンポラリー音楽を背景にしたMPBを得意とするファビオ・タギリアフェーヒが賄います。ふたりの関係を相反する個性からそう定義するのか、あるいは鏡のなかに映る姿のように相対するという意味なのか。
 「正反対たち」という複数形のオレンジに彩られたアルバムでは、よりエキセントリックにサンパウロらしい知性とヒネリを感じさせます。ブルーの方と同様に弦楽四重奏を伴い幕を開けますが、フランスの女優ジャンヌ・モローを冠した仏語混じりの歌詞の楽曲にはヨーロッパ映画の幻想世界を見るかのようです。続く"Sem Traducao" もレティシア・コウラがマルク・ヒバシの娘でシンガーのジュリア・ヒバシと共作を行ない、アンリ・サルヴァドールの描いた優雅な海辺の風景を彷彿とさせる仏語歌詞のボサ・ノヴァとなっています。アドリアーナ・カッパレッリが女性SSW/詩人のベアトリス・アゼヴェードと共作を行なった"O sol de Maiakovski”など、曲が進むにつれカッパレッリ&コウラの内密な表現が外的な要素を触媒にじわじわと頭角を表してゆくようです。サハラ砂漠のフィールド・レコーディングを入れ込んだ”Deserto"、ギリェルミ・カスチフッピのマラカトゥにエレクトロ・ビーツを溶解させたリズム構築でミスティークなムードを醸し出す”Nick Name"、ダニエル・ナカムラのソウルフルなeギターにボカートのトロンボーンがオブリガートを付ける"Carente"とこちらのオレンジ盤ではアグレッシヴな一面も覗かせます。ゼー・ミゲル・ヴィズニキやセルソ・シンなど多くの作品で叙情的なギターを効かせるアルトゥール・ネストロフスキーとのデュオで詩的に迫る”Molambo"、マリア・ヒタなどで知られる鍵盤奏者のチアゴ・コスタがハモンドを弾くAORタッチの"Marginal"、チェンバーの響きとサンバが融合した佳曲 "Fisica Quantica"、 と彩り豊かで独特の表情を持ったサンパウロ音楽のエッセンスを驚きと共に味わえるのがこちらのオレンジ盤。


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伊藤亮介



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