2024/2/27 売り切れました。
静けさを携えたブラジル音楽の女性歌手代表格モニカ・サウマーゾとジーニアスなピアノ奏者アンドレ・メマーリのデュオ編成で、ミルトン・ナシメントをトリビュート。
2022年10月に御年80歳を迎えたミナス・ジェライス産音楽 - クルビ・ダ・エスキーナスのレジェンドであるミルトン・ナシメント。ブラジルでスタジアム級のラスト・コンサートを行い、偉大な功績が讃えられましたが、もうひとつのオマージュが本作。神聖で荘厳な唄声の持ち主である女性歌手モニカ・サウマーゾと、ジョイスのバックに端を発する幾つもの来日でここ日本でも鮮やかな編曲術やプレイが話題となったピアノ奏者アンドレ・メマーリ。このふたりが「検疫」と名づけたデュオ編成での作品のレコーディング、配信コンサートを行ったのが2020年のこと。ここでミルトン作の"Morro Velho"を採り上げ、歌詞や楽曲の深さの再発見からミルトン・トリビュート作品を作ることに。膨大なレパートリーのなか、アンドレ・メマーリからは唯一"Paixão e Fé "を含めるというリクエストがありましたが、残りの選曲はモニカ・サウマーゾが感銘を受けた楽曲、歌いたい楽曲を選びました。結果、"Canção Amiga"のように隠れた作品も採り上げ、ミルトンの魅力を更に深く掘り下げたアルバムとなっています。マルチ・インストゥルメンタリストでもあるアンドレ・メマーリがマリンバを扱う"A Terceira Margem do Rio"には本作唯一のゲスト・プレイヤー、モニカ・サウマーゾの夫テコ・カルドーゾがバス・フルートで参加。ガラス・マリンバ+歌+ハンド・パン+バス・フルートの少ない音数で、まるでガムランのように神秘的な雰囲気を醸し出しています。テコ・カルドーゾは"Milagre dos Peixes"にもソプラノ・サックスで参加、ジャズ・インプロヴィゼーションを思わせるプレイを繰り広げています。録音はメマーリのスタジオ・モンテヴェルディで2020年12月14日、何と1日だけで全レコーディングを終えたといいますから驚きです。
収録曲は以下の通り :
01. A LUA GIROU
02. NOITES DO SERTÃO
03. SAUDADES DOS AVIÕES DA PANAIR (CONVERSANDO NO BAR)
04. MORRO VELHO
05. A TERCEIRA MARGEM DO RIO
06. CANÇÃO AMIGA
07. CASAMENTO DE NEGROS
08. PAIXÃO E FÉ
09. MILAGRES DOS PEIXES
10. CREDO - CITAÇÃO DE SAN VICENTE
11. PAULA E BEBETO