幼少からクラシックの合唱団などで活動、叙情詩をアラセリ・グロッソに師事しルナ・モンティのワークショップでフォルクローレを体得してきた女性シンガーのマヌエラ・アルゲージョ。タンゴからフォルクローレまで、また近年ではブラジル音楽/MPB のビッグバンド・オーケストラであるオルケストラ・アサイデラでも活躍するギタリストのミゲル・マグッド。基本的にはこのふたりのミニマム・アコースティック編成で、斬新なアレンジを施した川沿いのフォルクローレをプレイするというのが本デュオの主旨です。ラモン・アシャラやシット・セゴビアのグアランバオにチャマメ曲、そしてラウル・カルノータやホルヘ・ファンデルモーレらの作品も。小鳥のさえずりのように軽快自在なアルゲージョの唄声と小気味よいリズムとパッセージを紡ぎ出すマグッドのナイロン弦ギターが絶妙に絡み合い、瑞々しく爽やかなハーモニーを形成してゆきます。ラモン・アシャラの"Panambi Jovy" と異色のポルカ曲”De cojinillo" にはエミリアーノ・アルバレス(cl) とセルヒオ・フレスコ(vln) が客演。最も川沿い音楽のチャマメらしさが溢れた"Retrato de un pescador" にはヘルマン・アリアス(acc) が参加。ファンデルモーレ作の佳曲"Oracion del remanso" もモダンなギター・ヴォイシングが施され、独自のヴァージョンとしています。全15曲。