洗足学園大学打楽器科卒。ピチカート・ファイヴのツアー・サポート(per) ほか数々のライヴでのパーカッション演奏、渋谷系の流れの中でソロ・シンガー・ソングライターとしてデビュー、日本とフランスの架け橋として精力的に活動し根強いファンを獲得している猫沢エミが、共にライヴ活動を行なうナイロン弦ギターのプレイに定評の円山天使(g)や、ダニエル・コランに師事した田ノ岡三郎(acc) 、元Runt Star 坂和也(p)、元escalators 末藤健ニ(drs) 、ジャズ・シーンで活躍する渡邊勇人(s, flute)と岩見継吾 (wb) らとスフィンクスを結成。ジャズのインプロヴィゼーションなどアヴァンギャルドな表現をも含むライヴ・レコーディングで作品を発表しました。フランスに所縁の深いサラヴァ東京がその会場です。特筆すべきは朝本浩文作曲-猫沢エミ作詞のm-5 "レントゲン”以降のスムースな流れ。続くゲンズブール曲" Couleur cafe"のラテン・パーカッションが効いたカヴァーでは陽射しのなかアイス珈琲をたしなむ時に感じるのと同じ清涼感を味わえ、猫沢エミ作曲でモーマスが仏語歌詞を担当したフレンチ・ボサ "Colors"、と続く仏語歌詞群の楽曲に猫沢エミの唱法が抜群の相性を。自由な発想が息衝く国・フランスを闊歩する大人の女性の人となりを見出すことができます。フランスのレベル・ロック、今尚敬愛を集めるネグレス・ヴェルトの"Zobi la mouch"、エスニックなアレンジが施されたこの曲をレパートリーに加えていることもフランスでも音楽の現場にいることの気概を感じさせます。