2024/8/30 売り切れました。
アルゼンチン、ロサリオ出身の精神科医を兼業するピアノ奏者の紡ぎ出す美しくも繊細な調べ
カバー・アートのヴェロニカ・センドラによる水彩画のように、遠景の抽象的な音の流れからシネマティックな楽曲を構築していく、現代アートを思わせるピアノ作品。コンテンポラリー・ジャズとアフリカ音楽を融合したビー・ピープルにも参加するマリアーノ・スアレス(tp)らとのクアルテートでも活動しているピアノ奏者がパブロ・ソコルスキー。初のソロ・アルバムとなる本作では、キース・ジャレット、ポール・ブレイ、ボボ・ステンソン、ジョン・テイラー、自身の表現に多大な影響を及ぼした音楽家たちの名を公言しつつ、カルロス・カサッツァ、ロシオ・ヒメネス・ロペス、マリアーノ・ルッヒエリといった同じ国で暮らすミュージシャンたちの助言を仰ぎながら本作収録のレパートリーを磨き上げていきました。美しい残響や間を活かした冒頭の"La salvacion de lo bello"は韓国の思想家/作家ビョン・チョルハンから、ロジカルな響きを持ったタイトル・トラックm-3"La forma inicial"は作家リカルド・ピグリアから、とそれぞれ文学から着想を受けてコンポーズされたもの。また、ジャズ・ドラムのポール・モチアンが作ったm-2"Bird song"とオーネット・コールマンによるm-7"What reason could I give"、ソロ・ピアノで解釈した二曲のカヴァーも収録。