2024/3/8 売り切れました。
オリジナル・アルバムとしては5作目にあたる、傑作「Barulho Feio」(=醜いノイズ)。都会の喧騒とミニマムなサンバ・カンサォンとエクスペリメント、フリー・ジャズを融合させたアルバムのアナログLP(重量盤)を仕入れました。
このアルバムにて最初に響き渡るのはヴェロニカ・フェヒアーニのバックにて来日経験を持つチアゴ・フランサのサックスのブロウ。パッソ・トルトでも共に活動するマルセロ・カブラルのコントラバスとホムロ・フローエスによる生ギターのバチーダと慈愛を覚えるバリトン・ヴォイス。坦々と紡がれる内省的なメロディにクロスオーヴァーしてくる街の音(ノイズ)。YBスタジオでレコーディングしたものを町中で試聴した際に、この背景音がないのはおかしい、とノイズを被せることを発想したそう。マリオ・マンガの娘でもある女性S.S.W.マリアナ・アイダールやアリシ・コウチーニョら新たなリリック・ライターを迎え、アカペラでサンバ・カンサォン的なメロディを辿るm-5"Poeira"、ソロ作が現地で話題の女性シンガー-ジュサーラ・マルサルとアカデミックなデュエットを披露するm-7"Espera"などの新機軸もあり、フリー・ジャズやアヴァンなだけではない新たな音楽の冒険が詰まっています。CDヴァージョンでは黒いシルク印刷だったジャケット・デザインが、アナログLPではクリーム色に立体建造物(スピーカー)+カラスと変わっており、ジュリアーノ・ゴメスによる長文解説(葡語ですが)が見開き内側に刷り込まれています。
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