ラテン・アメリカ圏特有ののんびりしたムードとメランコリー、ユーモアと人情。これらをオールドタイムなジャズ・スウィングやフォックストロットで体現するアルゼンチン産ビッグ・バンド、待望の二作目!
コロン劇場のアカデミー管弦楽団などのタンゴ楽団からサテリテ・キングストンなどのオーセンティック・スカ・バンド、そして本作でも共演しているパブロ・ダーカルのジャグ系ダンス・サロン・バンドまで、一風変わったキャリアを持つコントラバス奏者が盟友たちを集めて自らのバンドを率いて作ったアルバムの二作目。管楽器にピアノ、ギター、バンジョー、マンドリンなどを交えながら人懐っこいメロディで人間模様の移り変わりを描き出し、人情味溢れるサウンドで包み込む、心温まるアルバムです。様々な楽団に在籍していただけあって流石のオーケストレーションも聴きもの。ブエノス・アイレスのパレルモ地区を賑わす知性的で多様なバンド達の新たなシーン、その交友関係からトミ・レブレロ (バンドネオン)、ドリスのナチョ・ロドリゲス(4弦ギタ−/口笛)らが参加、ミキシングはポストロックのアーチストとしても知られるフアン・スチュアートが手がけています。ボーナス・トラックにレナード・コーエンのカヴァーを選択する辺り、アルヴィーの趣が知れようというものです。フランスなど海外でもツアーを体験したアルヴィー・シンガー。ウディ・アレン、ジャック・タチらの世界観がお好きな方はぜひお試しあれ!