ルーズな旨味とデリケートさを伴せもったヴォーカルが弾く、深みがかったリヴァ-ヴ とベンドを多用したエディー・コクラン~ブライアン・セッツァーのようなロカビリー マナーのギターを核に、ランニング・ベースにスタンディング・ドラム(?)の3人編 成バンド、サパトス・ビコローレス。ロカビリーや六十年代サーフ・ガレージといった パンキッシュな魅力のみならず、早い段階でエレキギターを手にしジョーヴェン・グア ルダ旋風を起こしたホベルト・カルロスやパワーポップ的スウィートなメロディー感覚 を加えた独特なR&Rを展開する。中には アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼアを 意識したような曲やカウボーイ・ム-ヴィ-のサントラを思わせるようなペット入りの 曲もあったりと、EPヒットの曲を中心に趣向を凝らした15曲がずらっと並び、ヴォリ ュ-ムたっぷりのお買得感を感じずにはおれないおすすめ盤。