日曜日の青空のごとき朗らかさで軽やかに疾走する7thコードを多用したインディー・ギターポップのサウンドに天使のようにナチュラルな女性ヴォーカル。ポップであるために何をすべきか、カップに自分の好きな材料だけを混ぜ合わせ飲み干したほどのシンプルさ。胸をキュッと鷲掴みにする甘いメロディと8ビートの爽快感。九十年代後半の希望に満ちつつもひとかけらの不安を感じて過ごした時期、フラッシュバック。ギターのフェルナンド・パイーヴァのソロ・プロジェクトとして、4トラカセットのロック・ボサ宅録から始まったルイ−ザ・マンドゥ・ウン・ベイジョ(ルイーザからのキス)。次第に友人達の中からヴォーカルのフラヴィア嬢をはじめ、トランペットやフルートまで加入し、デモCDを作ったところ、各メディア雑誌が "ブラジルでもっとも重要な新しいバンドの一つ" と大絶賛を贈った。その後日本のリトル・パッド・レコーズからのコンピ盤や、英国アクション・パッドのコンピ盤、アルゼンチンでのライセンス盤リリースなど、ルイ−ザ・マンドゥ・ウン・ベイジョのポップ魂は国外にまで波及している。
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Luisa Mandou um Beijo