2018/10 売り切れとなっています。
ジャズ・ボサ・ノヴァ周辺音楽で次々にインディペンデントで尖った感性の次世代音楽が産み出され賑やかしく活況を増して来たサンパウロ。ジャズ・ヴォーカルから始まりホーダ・ヂ・サンバ編成でのキャリアを経てソロ・デヴューする女性シンガー、ヴェロニカ・フェヒアーニ。平井堅のレパートリーをボサ・ノヴァで、という企画盤1曲目でヴォーカリストとしてフィーチャーされていたことで名前をご存知の方もいらっしゃるかも知れません。TV番組Som Brasilをはじめとする(イヴァン・リンス・トリビュート、youtubeに載ってます)様々な企画や大御所のショーのオープニングを務めたキャリアは伊達ではなく、芯の通った歌声でベッチ・カルヴァーリョからお褒めの言葉を頂いたほど。ソウルフルなカッシアーノやマルコス・ヴァーリにジョアン・ドナートらの曲に混じって、フーベンス・ノゲイラなどのサンバ・クラシコを多く採り上げているにも関わらず、MPCやフェンダー・ローズ、ハモンド、ダブ的な音処理がされた金管楽器(スポッキ参加)などでそれらの曲をサンバ・ジャズのタッチへと変化させ、決して古びて聴かせることはありません。これら斬新なアレンジはサンパウロ・シーンでもその名を知られるクールなアーバン・ストリート・スウィンギの申し子=ビヂのプロデュースによるもの。オスカー・ブラウンJr.=ルイス・エンリケによる英語詩の曲はブラジルに於ける新しいジャズ・ボサ・ノヴァ・スタンダードに成り得ることでしょう。お勧めです。