06年7月、カブサッキ、A.フラノフと共に来日したアルゼンチンのパーカッショニスト。(
プエンテ・セレステなどの活動で知られる)不思議な打楽器に囲まれて、アフリカ音楽とアルゼンチンのフォルクローレに橋を架けんとするインストゥルメンタル・サウンドスケープ。
プエンテ・セレステや
コレクティーボ・エテロフォニコ、セラ・ウナ・ノーチェで知られるサンチアゴ・バスケスのソロ最新作は、タイトルに冠している通りアフリカはジンバブエ、ショナ族のムビラと呼ばれる民族伝統音楽をとりいれたインストゥルメンタル中心の作品。今までの哲学的かつ実験精神に満ちた音響的アプローチという路線よりも、大地に根ざしたアーシーな響きが心に落ち着きを与えてくれる。バラフォン(木琴)、水ドラム、ホショ、カシシ、クロタロス…不思議な楽器に楽器の一つとしての声、これらを用いて大衆音楽のルーツを冒険、音楽の起源アフリカの文化とアルゼンチンのパンパ(平原)に息づくフォルクローレが出会った至福の瞬間。