揃いの背広ベストを着た粋な楽団レ・ブレロ・ドゥ・ラヴェル。ファンファーレからジプシー、シャンソン、ジャズ、演劇要素までを一緒区汰にした可笑しく楽しい曲達。
ギターにバンジョー、ドラムス、ウッドベース、アコーディオン、ヴァイオリン、トロンボーン、トランペット、クラリネット、フルート...etc 総勢15種類もの楽器がステージに登場し、女性を含むマルチ・プレイヤー8人が入れ代わり立ち代わり楽器を変えて演奏、シャンソンの歴史に違わずポエティックでユーモラス、時にシリアスな歌詞を唄いながら手の空いた(?)メンバーはコメディエンヌさながらの身体を使ったダンスでシアトリカル(演劇的)に表現。漲る表現意欲の固まりとでも云えそうな集団がこのレ・ブレロ・ドゥ・ラヴェル。バンドのバイオに”スペクタクル”という単語が幾度となく出てくるが、ファンファーレからツィガーヌ、シャンソン・ヴァリエテからジャズ・メロディーまで呑み込み、アクースティック楽器を使ってスイスイと高速で奔走する様はまさしく”スペクタクル”。時にメッセージを投げかける様や息も吐かせぬ程突拍子もない展開、遊び心の潜んだ音選びは現在形の知性的なパンク・バンドといった印象も受ける。昨今ではLes VRPのメンバーがステージに参加し、さらに話題を振りまいている。活力を十二分に与えてくれるおすすめのバンド!
Les Blerots de R.A.V.E.L. 1st album :
Les Joies Sauvages