先鋭的な感触のリズムと、特徴的な音色の出し引き。つやのあるクルーナー・ヴォイス。ピアノからローズまでを操るコンポーザーでシンガーのジュリオ・ダインがアクアレイア・カリオカの人脈と作り上げたアルバムがすごい。マルコス・スザーノにルイ・コインブラ、マリオ・セーヴィ、そしてオルケスタ・インペリアル界隈からペドロ・サー(g)、マルセロ・コスタ(drs, カエターノにカルカニョットのバンド)、ブルーノ・ミギリアーリ(b, アナ・カロリーナ)、セルジオ・ヘージ(drs, イヴァン・リンス、アンドレ・メーマリ)、そしてコーラスに女性3声ボサ・ソフトロック・グループのフォリア・ヂ・トレスが参加。エレクトロニクスにスネアのゴーストノート、コントラバスにチェロ、ジャジーなピアノに女性コーラスにボサ・ノヴァ、と高度なスキルに加え最前線のモダナイズが施された傑作。