2023/3/10 1枚在庫ありました。
20世紀後半を代表するタンゴの革命家ヘラルド・ガンディーニ(p)の3つの時代をコンパイルした歴史的一枚(2020年発表)
ヘラルド・ガンディーニ(1936-2013 ブエノス・アイレス)はブエノス・アイレス・フィルハーモニー管弦楽団とコロン劇場の音楽監督、オペラバレエ実験センターの創設者を務めたマエストロ。そしてアストル・ピアソラ六重奏団の正ピアノ奏者でした。ピアソラ死後、自身の表現を拡張し、インプロヴィゼーションを多く取り入れた芸風で聴衆をあっと驚かせてきました。クラシック音楽やタンゴ界隈にはティピカルな表現を尊重すべきとの風潮もあり、これら固定概念と芸術的に真っ向から向き合ったのがこのガンディーニでもあります。オメロ・マンシ"Desde el alma"やピアソラのタイトル曲など、タンゴ古典を旋律や和声に至るまで粉々に分解し、エレガンスを感じさせる即興演奏で再構築してゆくソロ・ピアノのパート、前半は'91年のアウディトリオ・アグアリバイでのライヴ、後半は'99年サン ・テルモ・アルテ・クラブ、そしてエルネスト・ホドス(p)との4つの手プロジェクトで世界一著名な楽曲"La cumparsita"の斬新な解釈を、コビアン"La casita de mis viejos"などラスト二曲にはA.ロック・シンガー、フィト・パエスがゲスト参加。こちらは2002年テアトロ・プレシデンテ・アルベアルにて収録。ロサリオのエンジニア、ルイス・スアレスによって違和感なくマスタリングされています。