2019/3/2 再入荷しました。
夢見心地にロマンティックで甘い旋律、ミナス出身セーザル・ラセルダの新譜
冒頭"Isso Também Vai Passar"ではボサ・ノヴァのバチーダに導かれ、まどろむような陶酔のハーモニーを、続くm-2"Quando Alguém"は女性シンガー-マリア・ガドゥを迎えたフォーキーな佳曲、女性ロック・シンガー - ピチィの秀逸なカヴァーm-3"Me Adora"があり、ショーロ的な小編成サンバをコンテンポラリーに体現したm-4"O Marrom Da Sua Cor"には同郷の女性S.S.W.ルイザ・ブリーナが7弦gで参加、16ビートのegカッティングを携えてアーバンなシティ・ポップを繰り広げるm-9"O Homem Nu"など、その独自な世界観に惹き込まれてしまうセーザル・ラセルダ、ソロ3作目。ミナス・ジェライスからリオに出てきてハイブリッドなブラジル音楽を志した1st、そしてサンパウロに拠を移して、蒼きインディー・フォークのエッセンスを振りまいた2nd 「PARALELOS & INFINITOS」、サンパウロ・エクスペリ・サンバの雄ホムロ・フローエスとのデュオ名義でオブスキュアなアコースティック・トーンを追求した「o meu nome é qualquer um」、形態を進化させながら深みを追求して来た男が、惹きつけてやまない個性的な唄声と詩的なロマンチストの心象風景を表す穏やかなリズムとハーモニー、アリーニ・レッサとのデュオでも活動するマルチ奏者エリジオ・フレイタスや、セーザルと同郷のミナス出身でチェンバーな作品を発表しているピアノ奏者ハファ・カストロ、曲によってグロッケンシュピエールからクラリネットにフリューゲルホルンまで参加。この楽曲はかくあるべきというロジックをロマンチックのオブラートで包んだような、ブラジル一級のポップ職人の為せる技がここにあります。