2021/6/30 お求め安く20%OFFしたところ、売り切れてしまいました!
プログレッシブなアルゼンチン産ジャズ・ロックの系譜。鍵盤奏者のS.S.W.としてのソロ初作
エレピのゆらめく音色と浮遊するメロディ、徹底した美意識に基づく堅固なリズム展開。フュージョニックな世界観に惹かれるようになったのはいつからのことでしょう。スピネッタのサイドマンだったエルナン・アシントのソロ作、そしてチャンチョ・ア・クエルダのナウエル・カルフィのソロ、これらジャズの素養のあるピアノマンたちのソロ作の持つロマンチストの佇まい。これらと系譜を同じくする、アルゼンチンのコンテンポラリー音楽らしいミスティークな魅力に溢れた作品がこちら。
パット・メセニーのスタイルとよく比較検討され、ペドロ・アスナールやスピネッタのグループに在籍したこともあるアルゼンチンのフュージョンを代表するギター奏者リト・エプメール。かのカルテートにて鍵盤奏者としてプレイするのが、このフリアン・アモス・ガンベルグ。eギターを擁するインストのクアルテート、アウラを経て自らのコンポジションと編曲で発表するソロ作は、S.S.W.然としたうたもの作品。緻密に練られたドラマティックな展開と曲毎に適宜配されたチェロやバイオリン、コズミックなFX、m-8"Imagen"のようにトマス・アブラモビッチのバンドネオンも参加したりしながら、鍵盤の弾き語りらしい呼吸でまったく新しいメロディを紡ぎ出すフリアンの唄、メリナやブルーノのきょうだいでもあるマリア・モギレフスキーらがコーラスで彩るという新鮮な驚きに満ちた充実の内容。