ブラジルから外国語歌曲部門で賞の栄冠にも輝くあのユニット。
シルキー・ヴォイスの持ち主 - 故ホドリゴ・ホドリゲスとチェロ奏者マリオ・マンガ、ヴァイオリン奏者/名アレンジャーのファビオ・タギリアフェーヒを擁し、S.ワンダーを始めとする欧米ポピュラー・ミュージックのブラジル室内楽的解釈に定評のあった伝説のグループがムジカ・リジェイラ。ホドリゴの亡き後、ブルーベルをゲスト・ヴォーカルを迎え、ブラックタイと改名したのち同コンセプトで作品を発表していますが、今回はヴォーカルに80年代に英国から移住、ブラジル・ポピュラー界を席巻したスターのリッチーを迎え(パト・フがおもちゃの音楽のアルバムでカヴァーしている"Pelo Interfone"は彼のヒット・チューン)、前作から引き続いて7弦ギターやウクレレbに名手スワミ・ジュニオール、ゲストにギター奏者トゥッコ・マルコンデスも参加、一切打楽器の類を用いないフォーキー・アンサンブルにて、サイモン&ガーファンクルで知られるポール・サイモンの歌曲をカヴァー。"The sound of silence"、"Mrs.Robinson"、"Scaborough fair".. 言わずと知れた著名曲の驚くべき新ヴァージョンを編み出しています。印象的なのは、m-5"The boxer"。普遍的な佳曲に吹き込まれた新たな息吹にまた爽やかな新発見。